髪と頭皮の基礎知識

ここでは髪と頭皮の基礎知識についてまとめていきます。日頃何気なく行っているヘアケアも基礎知識があるとないでは意味もやり方も大きく違ってきます。美容師さんは知ってて当たり前なこともお客様や一般の方は知らない方も多いと思います。なので基本的なことをまとめていきますので目を通してみてください。

毛髪の構造と働き

髪は肌と一緒の弱酸性で80%~90%のケラチンタンパク質と11%~13%の水分を含んでいます。髪の構造はキューティクルコルテックスメデュラの三層構造になっており、わかりやすく人で例えるととキューティクル=皮膚、コルテックス=肉、メデュラ=骨の構成になってます。

1.キューティクル

4~8枚が重なってできており、髪を保護したり、髪にツヤを与える働きをしています。水や薬に対する抵抗力があり、弱酸性からアルカリ性に傾くとキューティクルが開き、酸性に傾くと閉じます。

2.コルテックス

メラニン色素(髪の色)を多く含み、髪の水分保持としなやかさを与えています。フィブリルという繊維質とマトリックスという物質で形成されています。

3.メデュラ

はっきりとした役割というものはありませんが、細い髪や軟毛にはあまりなく、太い髪やしっかりとした髪にあるといわれています。

 

髪は髪の根っこにある毛母細胞が頭皮から栄養分をもらって成長していきます。頭皮も皮膚の構造と一緒でケラチニゼ―ション(ターンオーバー)を繰り返していて頭皮の皮膚はフケ(あか)になって剥がれ落ちます。頭皮から分泌された汗、あか、皮脂+常在菌によって皮脂膜を作り、頭皮や髪を保護しています。

ヘアサイクル

髪のヘアサイクル(毛周期)は5年~7年といわれており、成長と脱毛を繰り返しています。

①成長期 3年~5年 → ②退行期 2~3週間 → ③休止期 4~6ヵ月

 

髪の特徴(平均)

一般的な髪の本数…約10~15万本

一日の自然に抜ける本数…約30~80本

一日に伸びる長さ…約0.3~0.5mm

一か月に伸びる長さ…約1~1.5cm

 

髪が痛む主な原因

1.物理的な要因

間違ったブラッシングやブローなど。キューティクルが損傷し、はがれることでダメージの原因になる。

2.科学的な要因

パーマやカラーの繰り返しによるダメージ、ブリーチやホームカラーによって髪のたんぱく質が変性することによって痛む。

3.熱的原因

ドライヤーやストレートアイロン、コテによるダメージ。何度も繰り返し熱を与えたり、必要以上の高温を長時間与えることでケラチンタンパク質が変性する。

4.日光による原因

赤外線や紫外線など熱線によって髪の乾燥、タンパク質の変性によって髪がダメージを受ける。

5.汚れによる原因

間違ったシャンプー方法やテキトーに洗うことで頭皮に汚れが溜まり、頭皮のケラチニゼ―ションの妨げになり、髪の成長の邪魔をする。

 

まとめ

健康な髪と頭皮を保つためには

・正しいケアで髪を保護する

髪は自己修復能力がないので一度傷んでしまうと元には戻りません。正しくケアすることで元の良い状態に近づけ、状態を維持することが大切になります。

・髪を作る毛母細胞の活性化

健康な頭皮と髪を維持するには髪の成長に必要な栄養分を与えて、体の血行を促進することで毛母細胞を活性化することが重要です。

・余分な皮脂の除去

頭皮の毛穴の詰まりはケラチニゼ―ションや髪の成長の妨げになります。毎日髪を洗って頭皮を清潔にすることを心掛けましょう。

 

僕も美容師になるまでは髪のことに対して無頓着で、ワックスをつけたまま寝たり、市販のカラー剤で何度も染めたり、洗うのもテキトーに済ませたりしてきました…大人になって薄毛で悩むようになり本当に今は後悔しています(;O;)なので自分の子どもたちの髪のケアやスキンケアは小さいころから徹底してます。子ども達には将来的に薄毛で悩ませたくない気持ちは皆さん一緒かと思います。日頃のケアを親がしっかりしてあげて、ふさふさできれいな髪の子どもを目指しましょう!

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